システムの仕組み
1.とうきょう花粉ネットの概要とうきょう花粉ネットは、きめ細かな花粉情報を提供するため、平成18年度から3年かけて構築しているシステムです。
平成29年度に引き続き、平成30年2月1日から、昨春に提供した時間単位の飛散状況に関する情報と合わせて、ホームページ上で1時間単位のスギ・ヒノキ花粉予報の提供を開始します。また、花粉予報は携帯電話等へメールで配信し、御自宅や通勤・通学地点など、ご希望の2地点までの予報を1日最大4回まで配信します。
花粉の多い時間帯に外出を避けるなど、花粉の予防行動に都の花粉情報をご活用ください。
2.花粉自動測定機の種類
本システムで使用している花粉自動測定機は下記の2種類です。これらの測定機のデータを組み合わせることで、きめ細かな花粉情報を提供していきます。
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空気を吸引して光を当て、その散乱光から粒子の大きさを測定することにより、スギ花粉とヒノキ花粉の合計値を計測します。 |
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上記の散乱光と併せて、花粉固有の蛍光を測定することにより、スギ花粉とヒノキ花粉、草本花粉を識別して計測します。 |
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測定機1 | 測定機2 |
なお、本ホームページでは、測定機1の測定結果について、花粉以外の粒子の影響が少なくなるよう、 東京都環境局による浮遊粒子状物質の速報値を用いて補正した上で表示しています。 |
3.花粉数区分
従来の測定はプレパラートに落下した花粉を計測し、1cm2あたりの花粉数を表示していました。花粉自動測定機では空気中の花粉を計測し、1m3あたりの花粉数を表示しています。花粉数の区分については、下表の数値を使用しています。
花粉数区分 | 従来の測定(ダーラム法) | 新しい測定(花粉自動測定機) |
1cm2あたりの花粉数 | 1m3あたりの花粉数 | |
少ない | 10個未満 | 4個未満 |
やや多い | 10個〜30個未満 | 4個〜12個未満 |
多い | 30個〜50個未満 | 12個〜20個未満 |
非常に多い | 50個〜100個未満 | 20個〜40個未満 |
極めて多い | 100個以上 | 40個以上 |
4.花粉の飛散時期について
スギ | 2月上旬〜4月下旬 |
ヒノキ | 3月中旬〜5月中旬 |
イネ科 | 5月上旬〜7月中旬、8月中旬〜10月中旬 | ブタクサ | 8月中旬〜10月下旬 |
ヨモギ | 8月中旬〜10月下旬 |
カナムグラ | 8月中旬〜10月下旬 |
5.草本花粉の測定について
本システムでは、イネ科花粉としてススキとカモガヤ、ネズミホソムギの実験室データを、また、ブタクサ属花粉としてブタクサとオオブタクサの実験室データを基に、情報提供を行っています。